これもピアニスト、門外漢を問わずしばしば語られるテーマです。


一口に言うのは難しいです。まず誰に対して言うのか。


この項を読むのが小さな子供の親御さんや先生ならば、小学生の間ならば最大で2時間、それ位で専門的に上手にする責務が教師にはある、と答えましょう。


昔の名ピアニストはもっと弾いていたのは知っています。でも現代日本のように下校時刻が遅い生活で同じことを強いたら、伸びきったゴムのようになります。残念ながらそうした人たちを何人も見てきました。これは取り返しがつかないのです。


最も現実的にアドヴァイスするならば、習う以上なるべく毎日弾くこと。むしろ躾の範疇だと思ってください。初心者ならば30分でも良いです。それさえ出来れば適切な指導が為された場合、必ず上達します。


上達すればその人なりに欲が出てきますし、手応えもある。好循環が出来上がります。


ですから最初の段階では親御さんの役割は大きいと言えます。レッスンでの注意を傍からあれこれ言ってあげる必要は普段はありません。


上に2時間と書いたのは最大限くらいに理解して下さい。もちろん自発的にそれ以上練習するのを止めはしませんけれど、上達したいからという理由だけでならば余りお勧めしません。


要するにピアノが上達するには小さい時から長時間の練習が必要だとか、(それを強調するプロ?が大勢いるのは困りものです)良い楽器が不可欠だとか、そんな高い敷居は全くの誤解なのです。


音大生などに対しては、もちろん出来れば沢山練習した方が良いとアドヴァイスします。しかし、ここでも量よりも質です。


では質はどうすれば上がるのか?単に集中力のことではないのです。つまり私が何とか伝えようと努めて書いているこのHPはその問への答です。