これはピアノ以前の問題ですが。ネットでは誰がどう見るか分かりませんから念のために書いておきましょう。
普通の意味では何歳までに、という限界はないです。専門家になりたい、非常に上手になりたい、といった希望を持って始める場合はおよそ10歳くらいまでではないでしょうか。
私はむしろ多くの人が、始めたい(始めさせたい)けれど5歳を過ぎてしまったから、と思い込んでいるように見え、それが残念です。
小さい時から始めても勿論構わない。それにはそれのメリットもあります。ではかなり大きくなってから始めるのにはどんなメリットがあるでしょう。
小学校も中学年になれば算数の理解ができますね。楽譜は( リズムは)簡単な分数表記ですから、頭で理解することが可能になります。
小さな子供を教える先生なら、リズムを教える難しさに常に直面しているはずです。
この困難をずいぶん楽に通り過ぎることができると最初の段階での進歩が早い。小さい時から習っている子でも練習しなければいつまでも初歩の教材から抜けないのは当然で、残念ながらかなり多いでしょう。
ずっと後から始めて瞬く間に追い抜くとモチベーションは上がります。これが最大のメリットです。反面、デメリットは左程ない。
ただ、上記の裏返しですけれど、始めた時に周りの人たち、ある程度練習している人たちを見ると途轍もない高度なことをしているように見えるでしょう。そこで気持が萎えてしまわないように。
うず高く積み上げたコインの高さに圧倒されてしまうのは無理もないのですが、近寄ってみると1円玉かも知れないのです。
小さい時に始めることを否定しているのではないですよ。こちらのメリットはわざわざ挙げるまでもないでしょう。
何れの場合でも良い指導者が必要なのも言うに俟ちません。