ピアノを熱心に習うことはソルフェージュも同時に習うこと。それが定番のような風潮があります。
そしてソルフェージュといえば聴音に代表される耳の訓練です。もう一歩踏み込んでみましょう。良い耳とは何か。それについてはブログでも再三取り上げていますから繰り返しません。そちらを読んでいただけたらと思います。
さてその上で結論だけ記せば、わざわざ習うには及ばないと私は考えます。音大の入試にある以上、少しの間習う必要は残念ながらあります。
でも、本当にピアノ演奏の上達に必要なのは、常に声に出して歌うことです。ドレミで構いません。すると誰でも所謂絶対音感は付いてしまう。
音感などは付随して付くもので、美しく弾く、それだけが大切です。聴音といっても現在行われているのは、世にもおかしなメロディーとリズムをアクロバティックに聴き取ることです。このへんてこな「曲」も少しでも音楽らしく弾けば聴き取りやすくなるのに、あえて機械的に弾く。
入試では当然?機械的に弾かれますが、ふつうに弾いて聴き取れる人は機械的な演奏に慣れるためにちょっと経験すれば順応もします。どうしても必要な人もまず普通に音楽的な演奏でへんてこな曲に慣れること。
小さい時からエクストラに時間とお金をかける必要はまったくないのです。