最初にざっくりと言ってしまえば、弾く格好や姿勢は弾きやすければどうでも良いのです。私が書くべきことなど、本来ないはずです。

 

でも世の中にあふれかえる指導書、理論の類がほとんどの場合「姿勢はこうあるべきだ」「手の形はこうだ」といったものです。それでもピアノを習う人の演奏が上手になったのであれば、そういった教えになにも異議を唱える必要はありません。

 

しかし残念なことに、私にはとてもそうは思えません。正しいと信じて習ったことが弾きにくさを助長し、美しさを損なっているのを見るにつけ、もう少し丁寧に説明してみる必要があると思いました。

 

ピアノを弾く際、腰が大切だというのは、何となく直感的にも分かります。ピアノを弾くことに限らず、人間のあらゆる動作で腰の果たす役割は大きいです。

 

以下に腰に関して、概要を記しておきます。