アルペッジオも基本的にはスケールと変わりません。ここではまず「手首」の項の動画を見てください。

 

ポジションの移動に際しては、指をくぐらせるのでもなく、親指を移動させるだけでもない。その両方を併せたような動きです。ですから連続するアルペッジォを上から見た場合、波のような軌跡になります。音階的な動きにおけるポジション移動も当然同じように見えるのは言うまでもありませんね。ショパンの演奏する手を見てヘビのように見える、とジョユジュ・サンドが言ったことを思い出して下さい。

 

2通りのテンポで示します。テンポによって腕の出し入れの量は変化します。ゆっくりのは、分かり易くするためオーバーに出し入れしています。しかしオーバーといっても、練習にあたってはそれくらい大きな動作にしてみた方がこつをつかみ易いです。